昔ながらのロングセラー商品ですから、この森永製菓ラムネを見たことがあると思います。ただ、、、昔とちょっとだけパッケージが変わったことをご存知ですか?

昔のパッケージにはなかった、「ぶどう糖90%」という表記が強調されたパッケージになってします。おそらく昔から成分は変わっていないのですが、マーケティング戦略のひとつとして「ぶどう糖90%」を押し出しています。
森永製菓が仕掛けたブランド戦略
2017年には、森永製菓はこの「ラムネ」を受験生に学習塾で配布するイベント?を開催したり、将棋の佐藤天彦氏のスポンサーになったりしていたようです。
(参考)
森永製菓の資料
こういったプロモーションの結果、実際に今では受験勉強に人気の商品にもなっているようで、また受験生だけでなく、仕事場での栄養補給のために活用しているビジネスマンもいるようです。
「勉強中や仕事中にラムネでぶどう糖を摂取することが本当にパフォーマンスアップに良いのか?」
という話で言えば、Glycemic Index(=血糖値の上昇度合いのスピード)も関係してくる話だと思いますし、摂取タイミングなんかも重要だと思いますのでわかりません、、、笑
僕も栄養については全くの素人なので、こういった話は何が正解かわかりません。
ただ、森永製菓のプロモーションによって、少しずつ「脳の栄養補給のためにはラムネ!」というイメージがうまく浸透していっているのではないかと思います。
「ぶどう糖=脳の栄養」という知識は、今までも一般的だったとは思いますが、ぶどう糖単体の販売されているものは結構値段もしますし、ぶどう糖単体で食べても、正直あまり美味しいものではありません。
「じゃあ、何からぶどう糖を摂取したら良いの?」
という「どれを選べば良いのか?」の選択肢が無かったような市場だったと思いますので、「ラムネでぶどう糖を摂取しましょう!」という打ち出し方は絶妙だと思いました。
ブランドとは一体なにか?
「ブランド」と言うと、エルメスやバーキンのような高級ブランドを連想するかもしれませんが、価格の安いものにもブランドという言葉は使われます。
僕は「ブランド ≒ イメージ」と考えています。
今回の森永製菓ラムネの例で言えば、「ラムネと言えばぶどう糖90%で、受験や仕事の栄養補給のお菓子として最適!」というイメージですね。
そのイメージを世の中に浸透させるために、頭を使う受験生に無料で配布するイベントを行なったり、頭を使う棋士のスポンサーになったりと、うまく「頭を使っている人、賢い人も栄養補給をラムネを食べています!」というアピールができているのではないかと思います。
さらに言えば、受験生に無料で配布する、というイベントは企業イメージも良くなります。「昔ながらの商品」というのも、ポジティブなイメージを感じますね。
棋士に対してネガティブイメージを持っている人はほとんどいないと思いますから、棋士のスポンサーになったことで「賢い人もラムネを食べている」というイメージを促進させることもできたと思います。
しかも、ひとつ70円と安い、、、商品の特徴、強み、市場のニーズ・ウォンツ、ポジショニングの全てがかなりうまくハマっている事例のひとつではないでしょうか。
様々なポジティブ要素、しかも、その商品にしか無いポジティブ要素を掛け合わせていくことが「良いブランドを作る条件」だと思います。
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