世の中を見渡せば明らかだと思いますが、良いモノを提供することに力を入れていれば稼げる、なんてことはあり得ないのがビジネスの実情です。
質がそこまで良いとは言えなくても、稼いでいる企業がある理由はマーケティングが優れているから、という理由もあると思いますが、モノの質というのは、ある一定レベルを越えれば素人目には判断が付かないこともその理由のひとつだと僕は考えています。
もちろん最低限のクオリティは必要ですが、ある一定以上のレベルを超えたものは素人目には良し悪しが判断できない、ということです。(ダニング・クルーガー効果)
たとえば、わかりやすい例で言えば、野球選手を見ても、誰がうまいのか下手なのか、正直言ってほとんど素人目にはわからないと思います。僕も、野球経験は一切無いですから、野球のうまい大学生とプロ野球選手を並べられても、どちらがうまいのかと判断できる自信はありません笑
野球をそれなりにやってきた人からしてみれば明らかな差があるとしても、です。
この野球の話はきっとビジネスと似ているのではないかと思っています。モノの質を高めても、多くの消費者はその良し悪しを判断できないのです。
モノの質を向上させるメリット
ただ、商品のモノやサービス自体を向上させるメリットは、多くの人にビジネスを応援してもらえること、多くの人がリピーターになってくれることだと僕は考えています。
「世の中に良いものを広めよう」と考えている人は、その姿勢を多くの人に応援してもらえるからです。逆に言えば「大衆は良し悪しを判断できないから適当に商品を作って売ろう!」なんて考え方でビジネスをしている人は、同業者からも間違いなく嫌われてしまうことは当然です。
ですから、僕が言いたいことは、決して「世の中の大半の人はモノの良し悪しを判断できないから、質を向上させる努力をする必要ない」ということではありません。
そうではなく、僕がここで言いたいことは、自分の商品やサービスの質を高めたいからと言って「起業準備中」をずっと続けてしまう気持ちもわかるけれども、世の中に自分や自分の商品を広めながら質を更に向上させていくべきだ、ということです。
それに、常に「今、自分が全力で提供できる質の良いモノを提供していく姿勢」を続けていくからこそ、お客さんにも求められて自分も納得できる、本当に「質の良いモノ」もできていくものだと僕は考えています。
お金の稼ぎ方を勉強するべき
お金を稼ぎたいのであれば、「稼げる金額」と「提供するモノの質」は別物だと考えるべきです。良いモノを作れば自然とお金を稼げるようになる、という考え方を間違っているとは言いたくないですが、あえて「間違った考え方だ」と思うべきだ、と言わせてください。
やっぱり、お金を稼ぎたいなら「お金の稼ぎ方」についての勉強に集中する時期はどこかで必要だ、と思います。
そして「世の中に良いモノを広めたい」という気持ちのある方にこそ、僕は世の中に商品を広めるための「お金の稼ぎ方」具体的には、マーケティング、コピーライティング、セールスなどを勉強して欲しいと思っています。
お金が無いことが理由となってしまって、本当はもっと良いものを世の中に提供できるはずなのに、自分の時間を安売りをしてしまって結局はモノの質も悪くなってしまう、、、そんな悪循環の例を僕は多く知っています。もちろん、その逆もあります。
モノの価値を世の中に知ってもらうための手段として、ビジネスの勉強をすることで「本当に自分が広めたいモノ」を世の中に広めていきませんか?
そんなビジネスが自分にとっても世の中にとっても、きっと「理想」と言えるはずです。
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